✅ 演算子とは？

JavaScriptにおける演算子（operator）は、変数や値に対して計算・比較・代入などの操作を行う記号のことです。

演算子は、数学的な処理や論理的な判断、文字列の結合など様々な場面で使用されます。

✅ 演算子の種類一覧

🔹 算術演算子

+ - * / % **：数値の計算を行う（例：2 + 3、10 % 3、2 ** 3）

🔹 比較演算子

== != === !== > >= < <=：値や型を比較する（例：x === 10、x > y）

値が等しいか、大小関係があるかなどをチェックするために使用します。

🔹 論理演算子

&& || !：条件を組み合わせたり反転したりする（例：a && b、!isLoggedIn）

複数条件の組み合わせ（AND・OR）や、ブール値の反転（NOT）などに使います。

🔹 代入演算子

= += -= *= /= %= **=：変数に値を代入する（例：x += 1、y *= 3）

変数の値を更新する場面で使用されます。

🔹 文字列結合演算子

+：文字列を結合する（例："Hello" + " World"）

複数の文字列を1つにつなげたいときに使います。

🔹 単項演算子

++ --：変数の値を 1 増減する（例：i++、count--）

ループなどでカウンターの増減によく使われます。

🔹 三項演算子

条件 ? 値1 : 値2：条件に応じて値を分岐（例：x > 10 ? "大" : "小"）

if-else を1行で書けるコンパクトな条件分岐構文です。

🔹 typeof 演算子

typeof：値のデータ型を確認する（例：typeof "hello" → "string"）

変数の型チェックをしたいときに使用します。

🔹 null合体演算子（nullish coalescing operator）

??：null / undefined のときにデフォルト値を使う（例：value ?? "default"）

falsy ではなく、null または undefined のときのみ右側の値を使用します。

✅ 練習

実際に真似して打ち込んでみましょう。

また、値などを変更してどうなるかも確認してみましょう。

1. 算術演算子

const a = 10;
const b = 3;

console.log(a + b); // 13
console.log(a - b); // 7
console.log(a * b); // 30
console.log(a / b); // 3.333...
console.log(a % b); // 1
console.log(a ** b); // 1000（aのb乗）

2. 比較演算子

console.log(10 > 5);       // true
console.log(10 == "10");   // true（型は無視）
console.log(10 === "10");  // false（型も比較）

3. 論理演算子

const a = true;
const b = false;

console.log(a && b); // false
console.log(a || b); // true
console.log(!a);     // false

4. 代入演算子

let x = 5;
x += 3;
console.log(x); // 8

5. 三項演算子

const score = 85;
const result = score >= 80 ? "合格" : "不合格";
console.log(result); // "合格"

6. typeof 演算子

console.log(typeof "Hello"); // string
console.log(typeof 42);      // number
console.log(typeof true);    // boolean

7. null合体演算子（??）

const name = null;
const displayName = name ?? "ゲスト";
console.log(displayName); // "ゲスト"

✅ 演算子のコツ

• 算術演算子は数値計算に頻繁に使う
• 比較演算子では == より ===（厳密比較）を使うのがおすすめ
• 三項演算子は if を短く書けるが、ネストが深くなりすぎると逆に読みにくくなる
• ?? や || を使ったデフォルト値の設定も実用的
• typeof で型を確認するとエラーを回避しやすくなる

✅ まとめ

• 演算子は変数や値に対して計算、比較、代入、判定を行う記号
• 算術、比較、論理、代入など様々なカテゴリがある
• 三項演算子や null合体演算子などは省略記法として便利
• 正しい演算子を正しい場面で使うことで、コードが短く、読みやすく、安全になる