✅ tar コマンドの使い方
🔹 tar とは
tar は、複数のファイルやディレクトリをひとつのアーカイブファイル(.tar)にまとめるためのコマンドです。
バックアップや配布用のパッケージ作成によく使われます。
圧縮も同時に行えるので .tar.gz や .tgz の形式もよく見かけます。
🔹 基本の使い方
◾ ファイルをまとめて tar アーカイブを作成
tar -cf archive.tar file1.txt file2.txt
- -c: 作成(create)
- -f: ファイル名の指定(file)
◾ アーカイブを展開(解凍)
tar -xf archive.tar
🔹 よく使う圧縮付きの形式
◾ gzip 圧縮(.tar.gz や .tgz)
tar -czf archive.tar.gz folder/
◾ 解凍する
tar -xzf archive.tar.gz
🔹 展開先を指定したい場合
tar -xzf archive.tar.gz -C /path/to/destination
→ /path/to/destination に展開されます。
🔹 中身を確認だけしたいとき
tar -tf archive.tar
- -t: 内容の一覧表示(list)
- -f: 対象ファイル
🔹 よくある用途
- プロジェクトディレクトリをまとめて保存したいとき
- 複数ファイルを配布・転送したいとき
- サーバーのバックアップ用途
- .tar.gz や .tgz のファイルを受け取ったときの解凍
🔹 補足
- .tar は「アーカイブ」だけで圧縮はしません(サイズはそのまま)。
- .tar.gz や .tgz は gzip 圧縮付きの tar ファイルです。
- 他にも .tar.bz2(bzip2圧縮)や .tar.xz(xz圧縮)もあります。
🔹 よく使うオプションの組み合わせ
- 作成:tar -cvf(+z で gzip 圧縮)
- 展開:tar -xvf(+z で gzip 解凍)
※ v は「verbose(処理内容を表示)」で、省略しても動作に支障はありません。